鶏レバーのカロリーや糖質がテーマです。
鶏レバーのカロリーや糖質はどれくらいでしょうか。また甘辛煮ではどうなるでしょうか。
鶏レバーについてまとめていきます。
鶏レバーのカロリーはどれくらい?
鶏レバーは、鶏の肝臓を指しています。鶏レバーは焼き鳥屋でもよく食べられますが、牛肉の肝臓よりも柔らかくて、臭みが少ないのが特徴です。
鶏レバーも、牛や豚のレバーと同様に、料理にするときは水に30分程度さらすか、牛乳につけておくことで血抜きをします。
焼き鳥の他、炒め物や煮物など様々な調理法があります。そんな鶏レバーのカロリーはどれくらいでしょうか。
食品成分表(7訂)をもとにすると、鶏レバー100gあたりの栄養成分は以下のようになります。
エネルギー:111kcal
タンパク質:18.9g
脂質:3.1g
炭水化物:0.6g
ですので、鶏レバー100gあたりで111kcalとなります。鶏レバーは、 鶏肉の部位の中でもカロリーが低い方です。
鶏肉の内臓部位は他にも食べられるところがありますが、レバーよりもカロリーが高い部位もあります。
鶏肉の部位のカロリーは以下のようになります。
鶏ハツ:207kcal/100g
砂肝:94kcal/100g
鶏皮胸肉:492kcal/100g
鶏皮もも肉:513kcal/100g
軟骨:54kcal/100g
特に、皮の部位は50%以上が脂肪なので、カロリーは高めです。
焼き鳥にして食べる部位ですが、これらの部位はカロリーが高いので注意が必要です。
参考までに、大手焼き鳥チェーン店の鳥貴族の焼き鳥のカロリーは以下のようになります。
※1串あたり
レバー:60kcal
むね貴族焼 たれ:99kcal
もも貴族焼 たれ:118kcal
ハート:51kcal
皮たれ:165kcal
砂肝:30kcal
参考元:https://www.torikizoku.co.jp/anshin/shouhin
(2019/09現在)
このように部位によっては100kcalを超えるものもありますが、レバーは100kcal未満です。焼き鳥の中ではカロリーが低い方になります。
鶏レバーの糖質はどれくらい
では、鶏レバーの糖質はどれくらいでしょうか。
基本的に糖質は、糖質=炭水化物量-食物繊維量で計算することができます。ですので、鶏レバーの糖質も同じように計算することができます。
ただ、鶏レバーには食物繊維が含まれていないので、糖質=炭水化物量となります。
ですので鶏レバー100gあたりの糖質量は、0.6gとなります。
100g中の糖質は0.6gですので、糖質含有量はかなり少ないといえます。
ですので、糖質制限中の方が鶏レバーを食べても問題ありません。
ただ、鶏レバー自体は糖質量をほとんど含んでいないのですが、焼き鳥にする場合は、甘めのタレをつけていただきます。このタレには砂糖やみりんなどの糖質の多い調味料が使われています。
なので、糖質量が多くなることも。参考までに鳥貴族の鶏レバーの糖質は1串2.2gとなります。
また甘辛煮などの料理も砂糖やみりんなどの調味料を使うので、糖質量は多くなります。
鶏レバーの甘辛煮のカロリーや糖質は?
では鶏レバーの料理である、 「甘辛煮」のカロリーや糖質はどれくらいになるでしょうか。
甘辛煮には様々なレシピがありますが、以下のような材料でつくることができます。
甘辛煮1人分
鶏レバー:100g
生姜:5g
醤油:18g
酒:15g
砂糖:4.5g
みりん:18g
このような材料の場合、それぞれの材料のカロリーは以下のようになります。
鶏レバー:111kcal
生姜:2kcal
醤油:13 kcal
酒:16kcal
砂糖:17kcal
みりん:41kcal
計 200kcal
よって 鶏レバーの甘辛煮1人分(160.5g)あたりで200kcal程度になります。鶏レバーのカロリーはおかずとして許容範囲内です。
ただ、1食分の糖質量は18.1gとなります。
鶏レバー自体には糖質がほとんど含まれないのですが、甘辛煮は砂糖やみりんなどの調味料を使用するので、その分糖質量が多くなります。
おかず1品で20gの糖質量というのは、多いといえます。ですので糖質制限中の方は注意してください。
鶏レバーの栄養は?
鶏レバーは栄養価が高いです。
逆に栄養価が高すぎて、過剰症に注意が必要なほど。
鶏レバーに特に多く含まれているのは以下のような栄養素です。
- 鉄分(9.0mg/100g)
- レチノール(14000µg/100g)
- ビタミンB1(0.38mg/100g)
- ビタミンB2(1.8mg/100g)
- ビタミンB6(0.65mg/100g)
- ビタミンB12(44.4µg/100g)
- 葉酸(1300µg/100g)
特に含有量の多い栄養だけでこれだけ含まれていますが、その他にもたくさん栄養素が含まれています。
それぞれの栄養素の働きは以下のようになります。
鉄分
鉄分はヘモグロビンの構成成分となります。ヘモグロビンは全身に酸素を運搬する働きがあるので、不足すると貧血の症状が起こることがあります。
成人女性の推奨量は 10.5mg ですが、鶏レバー100gでほぼ推奨量はクリアできます。
ビタミンB1
ビタミンB1は糖質の代謝に関わるビタミンであり、不足すると、疲れがたまりやすくなります。疲労回復の効果があるビタミンであるといえます。
成人女性の推奨量は 1.1mg /1日です。
ビタミンB2
糖質・脂質・タンパク質の代謝に関わるビタミンであり、皮膚や粘膜健康維持にも関わります。不足すると口内炎などができることがあります。
レバーの含有量は食材の中でもトップクラスです。
ビタミンB6
タンパク質の代謝に関わるビタミンです。まぐろなどの魚介類の他、レバーにも多く含まれています。
成人女性の推奨量は 1.2mg /1日です。
ビタミンB12
ビタミンB12と葉酸は、共に赤血球を形成を助ける働きがあります。どちらかが不足すると、悪性貧血の症状がおこることがあります。
特に妊娠中の女性は、葉酸が必要であり、成人女性の2倍以上、1日に480µgもの葉酸が必要です。鶏レバーに含まれる葉酸の量は食材の中でナンバー1です。
100gで1300µgもの葉酸が含まれるので、30g程度摂取すれば推奨量を達成してしまいます。
ビタミンA
レバーには豊富なビタミンAが含まれています。その量は14000µg/100gと食品の中で含有量はナンバー1です。
ビタミンAは体内で皮膚や粘膜の健康維持、夜盲症の予防、免疫力UP、発育促進などの重要な役割を果たすビタミンなのですが、脂溶性ビタミンのために、 過剰症には注意が必要 です。
とりすぎると、肝障害、頭痛、吐き気などの中毒症状がおこる可能性があります。
特に妊娠中は過剰症により、胎児に影響が起こる可能性もあります。
またレバーはプリン体が多く、痛風のリスクが高まります。
ビタミンAの1日の上限量は 2700µg であり、鶏レバーに換算すると、20gの量です。
その他にも肉や魚、様々な食品にビタミンAが含まれるので鶏レバーを毎日食べるような人であれば、数gに抑えた方が良いです。
ただ数週間に1回レバニラで大量にビタミンAを摂取するなどでしたら問題ありません。継続して大量に摂取することはしないように。
鶏レバーで太ることはある?
鶏レバーは肉の部位の中でもカロリーが低いといえます。
また栄養価も高いので、ダイエット中でも摂取したい食材であるといえます。ただカロリーや栄養価が高くても、大量に摂取すると過剰症の恐れがあるので注意が必要です。
糖質面でみると
では、糖質面でみるとどうでしょうか。鶏レバーの糖質量は100g中0.6gなので糖質も少ないです。
なので糖質制限中も問題ないのですが、鶏レバーは串焼きにしたり、甘辛煮にすることで糖質量も多くなります。
調理する際は、砂糖やみりんの量に注意してください。
鶏レバーのカロリー糖質まとめ
鶏レバーのカロリーや糖質をテーマにしてまとめました。
鶏レバーは、100gあたりで111kcalとカロリーも高くありません。
糖質は100gあたりで0.6gとなります。
栄養価も高いのですが、食べ過ぎには注意が必要です。
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