豚バラ肉のカロリーや糖質がテーマです。
角煮やベーコンなどに使われる、濃厚な脂身が特徴の豚バラ肉はどのような部位になるでしょうか。
豚バラについてまとめてみました。
豚バラ肉のカロリーはどれくらい
豚バラ肉は、あばら骨の周囲の部分で、赤身と脂身が層になっていることから「三枚肉」とも呼ばれます。
三枚肉を鉄板で焼いて、キムチや薬味をサンチュで巻いて食べるサムギョプサルは、韓国語でサム(三)ギョプ(層)サル(肉)を意味します。
日本でも人気の韓国料理ですね。
また、骨付きの豚バラ肉はスペアリブの事を指します。
スペアリブは沖縄の方言では“ソーキ”と言い、そばの上にソーキを乗せたソーキそばが一般的です。
そんな豚バラ肉のカロリーはどれくらいでしょうか。
食品成分表をもとにすると、豚バラ肉100gあたりの栄養成分は下記の通りです。
エネルギー:395kcal
タンパク質:14.4g
炭水化物:0.1g
脂質:35.4g
つまり豚バラ肉100gで395kcalとなります。
実は、豚バラ肉のカロリーは、豚肉の部位の中で一番カロリーが高い部位です。
最もカロリーが低い部位、ヒレ肉が130kcalなので約3倍もの差があります。
また、豚バラ肉を塩漬け燻製して作られるベーコンのカロリーは100g当たり405kcalです。
脂身が多い分やわらかい為食べやすく、旨味たっぷりで美味しい豚バラ肉ですが食べ過ぎには注意が必要です。
豚バラ肉の糖質はどれくらい
豚バラの糖質はどれくらいでしょうか。
最近は糖質オフの清涼飲料水やビールなどが手軽に買えるようになりました。糖質は摂りすぎると肥満や生活習慣病の原因となるため、適切な量を摂取するよう心がけましょう。
食品に含まれる糖質量は、「炭水化物量」−「食物繊維量」で計算することができます。
したがって豚バラ肉の糖質を食品成分表から計算すると、豚バラ肉100gに含まれる糖質は以下のようになります。
糖質(g)=0.1g−0.0g=0.1g
豚ばら100gあたりの糖質量は0.1gとなります。
豚バラ肉にはほとんど糖質が含まれていないことが分かります。
ご飯茶碗一杯分(150g)には約55gの糖質が含まれていますので、糖質制限をしている方には豚バラ肉はオススメの食材です。
ですが砂糖やみりんなどで味付けをするとその分糖質量が増えますので、ご自宅で作られる際は少し味付けを薄めにするといいかもしれません。
豚バラ肉でよく作られる豚の角煮は、レシピによっても変わりますが一人前の糖質は約16g程度になります。
豚バラ肉にはどんな栄養がある?
豚肉にはタンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。
豚バラ肉に多く含まれる栄養素には以下のようなものがあげられます。
- 脂質:35.4g
- 亜鉛:1.8mg
- ビタミンB1:0.51mg
- ビタミンB12:0.5μg
各栄養素のはたらきは下記の通りです。
脂質
ダイエットをしている時には避けがちな脂質ですが、体の細胞膜やホルモンの材料などに使われる必要不可欠な栄養素です。
年齢・性別によって異なりますが、成人で1日に必要なエネルギーの20~30%ほどを脂質からとるのがよいといわれています。
従って1日2,000kcal必要な人では脂質はおよそ55gになります。
豚バラ肉は脂質35.4gを含んでいますので、100g食べると1日の脂質摂取量の64%を一度に摂る事になります。
過剰摂取にならないように、豚バラ肉を一度ゆでたり、焼いて余分な脂肪分を取り除く調理方法もおすすめです。
亜鉛
亜鉛はタンパク質の合成にかかわる酵素の材料として使われます。
亜鉛は体内で生成することが出来ない為、必ず食事から摂取する必要があります。
日本人の食事摂取基準(2015年版)で設定されている亜鉛の一日の摂取推奨量は、男性で10㎎、女性で10㎎とされています。
共に年齢15歳~69歳の推奨量
ビタミンB1
豚肉に豊富に含まれているビタミンB1は、糖質の代謝に欠かせないビタミンです。
ビタミンB1が不足してしまうと、糖質→エネルギーへの変換が上手く進まない結果、糖質が脂質として蓄えられます。
ビタミンB1は水に溶けやすい「水溶性ビタミン」の為、煮物などの茹でる調理法ではビタミンB1が煮汁に流れ出てしまいます。
効率よくビタミンB1を摂取するためには、豚バラ肉を焼いて食べる調理法がおすすめです。
ビタミンB12
ビタミンB12は赤血球中のヘモグロビン生成を助ける役割を持っており、不足すると悪性の貧血が見られます。
ビタミンB12は動物性の食品や、アサリ・シジミなどの二枚貝に多く含まれており、野菜や果物には含まれていません。
このように豚バラ肉には様々な栄養があります。
豚バラ肉で太ることはある?
豚バラ肉は脂質の割合が高く、豚肉の中でも一番カロリーが高いため食べ過ぎには注意が必要です。
ですが、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1を多く含み、低糖質な食材ですので、カロリーオーバーに気をつけながらダイエットに取り入れるようにしましょう。
では、高カロリーな豚バラ肉をヘルシーに食べられる調理方法をご紹介します。
焼く
フライパンに油を薄く引き、豚バラ肉を焼くと、肉の脂が溶け出してくるのでキッチンペーパーなどで小まめに油をふき取ります。
これだけでカロリーオフとなります。
茹でる
鍋に豚バラ肉(かたまり)と水を入れ火にかけ、沸騰したら1時間弱火にかけ、そのままさまします。
茹で汁の表面に浮いている白い脂を取り除きます。
豚バラのカロリー糖質まとめ
豚バラ肉のカロリーや糖質についてまとめました。
高カロリーな食材ですがダイエット効果がある栄養素を含んでいますので、調理方法を工夫してカロリーを抑えてダイエットに取り入れたい食材といえます。
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