鴨せいろのカロリーや糖質がテーマです。
鴨肉の入ったあたたかい出汁に、冷たいおそばをつけていただく「鴨せいろ」は、鴨の旬の季節となる冬を中心にお蕎麦屋さんでみかける人気のメニューです。
普段はあまりなじみのない鴨肉を使用した鴨せいろですが、どのような栄養素が含まれているのでしょうか?
鴨せいろのカロリーや糖質量についてまとめていきます。
鴨せいろのカロリーはどのくらい
温かいお蕎麦の丼の中に、一緒に鴨肉の入っているのが鴨南蛮そばです。
冷たいお蕎麦とは別に、鴨肉とねぎの入った温かいお出汁が用意されるのが鴨せいろとなります。
一般的な鴨せいろは、以下のような材料でつくることができます。
ゆでそば | 250g | 330kcal |
鴨 | 100g | 333kcal |
長ネギ | 40g | 14kcal |
めんつゆ | 100cc | 98kcal |
水 | 300cc | 0kcal |
計775kcal |
このような材料の場合、鴨せいろのカロリーは一食あたり 775kcal となります。
カロリーは高めですが、鴨肉のカロリーが高いのが原因です。
鴨肉は100gあたり 333kcal となっており、鶏肉般的に口にすることの多い鶏肉よりもカロリーは高めです。
鶏肉のカロリーは以下のようになります。
鶏むね肉:145kcal
鶏もも肉:204kcal
鶏ささみ:105kcal
鶏肉の中で脂肪分の多い部位であるもも肉と比較しても、鴨肉はカロリーが高めのお肉だと言えます。
次にお蕎麦のカロリーを他の麺類と比較してみましょう。
そば 132kcal
うどん 105kcal
ラーメン 149kcal
そうめん 127kcal
パスタ 165kcal
(すべてゆでたもの100gあたり)
ヘルシーなイメージのある蕎麦ですがそうめんやうどんと比べると、カロリーは高くなります。
鴨せいろの糖質量はどのくらい
炭水化物であるお蕎麦を使う鴨せいろの糖質量はどのくらいなのでしょうか。
先ほどのレシピを参考に鴨せいろの糖質量を計算してみましょう。
ゆでそば | 250g | 60.0g |
鴨 | 100g | 0.1g |
長ネギ | 40g | 2.3g |
めんつゆ | 100cc | 20.0g |
水 | 300cc | 0.0g |
計82.4g |
鴨せいろの糖質量は1食あたり 82.4gとなります。
主食であるゆでそばは60.0gと全体の8割近くを占めています。
参考までに他の麺類の100gあたりの糖質は以下のようになります。
そば: 24.0g
うどん:20.8g
ラーメン:27.9g
そうめん:24.5g
パスタ:30.3g
(すべてゆでたもの)
ラーメンやパスタほどではないものの、糖質制限中にはやはりお蕎麦の糖質量は気になるところです。
また、調味料にみりんを使用するそばつゆも糖質量が高くなりますので、糖質制限ダイエット中の方は注意されると良いでしょう。
鴨せいろの栄養素
鴨肉とお蕎麦を使用する鴨せいろにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか?
女性に嬉しい鉄分とビタミンB2
鴨肉には100gあたり1.9mgの鉄分、 0.35mgのビタミンB2が含まれています。
これは鶏もも肉の約2倍以上の含有量です。
鉄分は不足すると貧血や慢性疲労を引き起こします。
女性は特に不足しやすいミネラルのひとつであり、血液の造成にも関わっているため、食品から積極的に摂取する必要があります。
鉄分はタンパク質とビタミンCと一緒に摂取することで、その吸収率を高めることができます。
ゆでそばには100gあたり4.8gのタンパク質が含まれています。
鴨せいろでは、ゆでそばと鴨肉のタンパク質と、長ネギのビタミンCによって効率よく鉄分を摂取することができるでしょう。
ビタミンB2は、エネルギーの代謝作用や肌や髪、爪の生成に大きく関わるビタミンです。
鴨せいろでは鴨肉だけでなくゆでそばにもビタミンB2が含まれています。
ビタミンB2を摂取することで、体に取り込んだ栄養素を効率よくエネルギーへ変換することができ代謝の良い、太りにくい体を作る事ができます。
また、肌や髪の健康促進に働きかけるビタミンB2は美肌づくりにも役立ちます。
鴨肉に豊富に含まれる不飽和脂肪酸
鴨肉のカロリーの高さは、100gあたりの鶏モモ肉の脂質が14.2gなのに比べ、鴨肉の脂質が29.0gと2倍近くあることも原因のひとつです。
しかし、注目すべきはその油の質です。
鴨肉には100gあたり 不飽和脂肪酸が約5.7g含まれており、これは鶏もも肉の3倍近くにあたります。
不飽和脂肪酸は体内で生成できないため食品から摂取する必要があり、鴨肉の他には魚やオリーブオイルなどに多く含まれています。
不飽和脂肪酸には血中のコレステロール値を低下させる働きがあり、高血圧や動脈硬化の予防に効果的です。
また、不飽和脂肪酸の多い鴨肉の油は融点が低いため他の肉と比べて消化が早く胃腸への負担が少ないのも特徴となります。
鴨せいろのカロリー糖質まとめ
鴨せいろのカロリーと糖質についてまとめました。
カロリーや糖質量だけ見るとどちらも高めに感じる鴨せいろですが、鉄分やビタミンB2、また不飽和脂肪酸など普段摂取することの少ない栄養素を豊富に含んだメニューとなっています。
もちろん食べすぎは肥満につながりますが、カロリーや糖質量を把握することで食べる時間や量に注意することができるのではないでしょうか。
こちらの記事もどうぞ
肉そばのカロリーや糖質量はどれくらい?